- 「生産者」「消費者」「分解者」の定義が,以前の教科書と異なっていますが?
- 文部科学省の検定意見により,平成24年度用の教科書から,「生産者」「消費者」「分解者」の定義が,以下のように変更になっております。
○平成23年度用までの教科書での定義
生産者:光合成を行う植物。
消費者:ほかの生物を食べて栄養分を得る動物。ただし,菌類・細菌類のような有機物を無機物にする最終分解者は除く。
分解者:有機物を無機物に分解する菌類や細菌類(最終分解者)。
●平成24年度用以降の教科書での定義
生産者:光合成によって自分で栄養分をつくる生物。つまり独立栄養を営む生物。五界説において原生生物界に属する緑藻類など植物ではない生物も含む。
消費者:ほかの生物から栄養分を得る生物。つまり従属栄養を営む生物。
分解者:消費者のなかで,生物の遺骸やふんなどから栄養分を得る生物。
それぞれ,生物の役割(はたらき)を示す言葉の定義に変更になっているため,例えば,アオカビは消費者であり,分解者でもあることになります。