中学理科教科書「未来へひろがるサイエンス」Q&A

エネルギー

Q1
オームの法則の実験(教科書本冊2年p.201)で結果をグラフに表すとき,横軸に電流,縦軸に電圧をとれば直線の傾きが電気抵抗を表すので,このほうがよいのではないですか?

回答
 確かに数学的にはそのとおりですが,理科で実験結果をグラフに表すときには,横軸には変化させた量(実験者がコントロールした量)をとり,縦軸にはその結果変化した量をとるのが基本ですので,教科書では横軸に電圧,縦軸に電流をとっています。この場合,グラフの傾きが大きいほど電流が流れやすいということになり,グラフの傾きは電気伝導度を表すことになります。
 いったんこのようなグラフを作成し,横軸と縦軸を入れ替えたグラフに変換させて,直線の傾きの意味を考えさせたうえで電気抵抗と関連づける指導法もあると思います。