(1) | 課題設定
教科書の巻末の「きみも科学者」のページを活用して,課題研究の進め方,観察実験を進める際の注意すべき点を指導した。また,課題のヒントとして,授業で使っている理科資料集,『実験観察大辞典』(東京書籍),『理科実験大百科』(少年写真新聞社)などの課題研究のヒント集を提示した。
〈資料1〉生徒が設定した研究テーマ例
葉脈標本作り,気孔の観察,プールのプランクトンの観察,細胞分裂の観察,
花粉の観察,花粉管の観察,種子の中のようす,植物の吸水作用と花の色,
葉のつき方,原形質流動の観察 |
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(2) | レポートのまとめ方
課題研究のテーマが決まったところで,研究に使う試薬等が届くまでの間を利用して,レポートの書き方の指導を行った。光の導入単元「ものの見え方と光」で光が反射するときのきまりを見つけようという課題で,グループ実験を行った。そのレポートを「テーマ」「目的」「観察・実験の方法」「結果」「考察」「感想」という順序でまとめること,図や表を活用して他の人に見てもらうことを前提に作成することなどを指導した。
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(3) | 研究の発表
1年生ではグループ全員が協力して発表するようにした。テーマ,課題設定の理由・目的,観察・実験の方法,結果,考察,感想の項目のいずれかを分担し,全員が発表するようにした。
発表を聞く態度の育成と後述の評価をかねて,各グループで分担してポストイットに一言書くようにした。 |
(4) | 評価
評価は,課題研究を終えての感想や自己評価,発表を終えた際の相互評価によって行った。相互評価は,発表後に発表内容や態度に関してわかったこと,感想,アドバイス,わかったことをポストイットに書き,全グループの発表終了後に発表者に渡すという方法をとった。この相互評価を通して,生徒は自分の研究を客観的に見ることができ,自己評価や次の課題研究への意欲の向上に役立てることができたようである。
〈資料4〉相互評価の例
・ | 結果から新しい疑問が出てきて良かったと思う。 |
・ | バラの先がきれいに染まっていて良かった。染まったのは緑だけだけど,赤
も葉まで来ていたから,もう少し待ったら花まで色がつくのかな。 |
・ | 気孔は少ししかないと思っていたけど,この発表を聞いていっぱいあるとわ
かった。 |
・ | 葉脈はすごく多いし,太いのと細いのがあることが分かった。 |
・ | アドバイス ちょっと声が小さいかな。 |
・ | 進め方や話し方がうまくて聞きやすかった。 |
・ | 授業のときよりも気孔のことを知ることができた。朝と昼の葉を比べている
のが良かった。 |
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