こと座について
- アルファベットLyra/Lyre
- カタカナ、音読みライラ/リューラ
こと座はプトレマイオスによって設定されました。面積は286平方度で肉眼星数は70個。プトレマイオス48星座の一つです。明るい一等星ヴェガが夏の間天頂付近にずっと輝くのですぐ見つけられます。
「転身物語」や「カタステリスモイ」などの伝承よると、こと座の神話は以下のように書かれています。
伝令の神ヘルメスは生まれてすぐ、太陽神アポロンの牛を群れごと盗みます。その牛の群れから2匹を食べて、残りを隠していたところ、ウミガメがやってきたのでその甲羅で竪琴を創りました。そこで牛を取り返しにきた音楽の神でもあるアポロンと口論になり、ヘルメスは琴を弾いてみて、事を譲るから許してほしいと頼みます。琴の音色が聞いたことが無いほど美しかったのでアポロンは承諾しました。
これを機にヘルメスとアポロンは仲良くなり、アポロンはヘルメスに「伝令杖カデュケウス」を贈ります。この七弦の琴は、後にムーサのカリオペの息子で音楽家のオルフェウスに贈られます。オルフェウスの死後、琴は天にあげられ星座になったといわれています。
【物語の出典】
星の文化史事典、株式会社白水社(2019年12月)
全天星座百科、河出書房新社(2011年2月)
こと座の話
同じ星座でも、時代によって見られ方やエピソードが異なります。
それぞれの時代や地域におけること座のお話をご紹介します。