算数内容解説資料
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事例●児童の操作活動を想定した箇所には写真を掲載し,具体的操作がイメージできるように構成されている。 【例】1年p.30-31,74-79/2上p.87/2下p.73-74/3下p.38/4下p.80/5年p.142,194/6年p.12,16 など●図や表などのかき方が学年を追って系統的に取り上げてあり,児童が図や表をかくなどの具体的操作を通して数量の関係を理解したり問題を解決したりできるように工夫されている。 【例】2上p.54-55,58-61/3上p.51,111/3下p.138/5年p.264-265/6年p.280-281 など●巻末の切り取り教具を使った操作活動を通して実感を伴った理解ができるように工夫されている。 【例】2下 九九の円盤/3下 てんびん/4上 分度器/5年 円周測定マシーン など 図22●活用のページ「算数実験室」では,学習したことを実験を通して確かめ,実感を伴った理解ができるように配慮されている。 【例】3上p.44-45/4上p.34-35/5年p.28-29/6年p.114-115●作業活動や調査活動などの場面では,児童が生き生きと活動している臨場感のある写真が効果的に使用され,活動がイメージしやすいように配慮されている。 【例】1年p.74-79/3下p.34-35/4上p.34 など●単元の導入時など効果的な場面では,生活に密着した身近な題材がダイナミックなカラー写真で提示されている。 【例】2上p.6-7/3上p.68/5年p.138/6年p.100-101 など●挿絵は,児童が興味をもち楽しい活動がイメージできるように,また,問題の理解や解決に役立つヒントになるように,学年の発達段階を考慮しながら,メルヘン風,実写風など様々なタッチのものが採用されている。 【例】1年巻頭/2上p.87/4上p.52/5年p.10 など●数や計算の意味理解などの場面で用いるシェマは,20までの数については,数図ブロックを基本とし,具体物・半具体物・数字の関係をとらえながら数観念が身につくように配慮されている。一方,記数法的な見方が必要となる大きな数については,計算棒で束をつくる・くずすという操作と繰り上がり・繰り下がりとを対応させながら数や計算の理解ができるように配慮されている。 【例】1年p.58-60(数図ブロック)/1年p.124-127,2上p.20-28,44-51,94-103(計算棒) など 図23●数の相対的な大きさに着目させたい場面では,個数に着目した相対的な見方がしやすいように,おかねがシェマとして取り上げられている。 【例】1年p.132/2上p.71/2下p.87/3上p.28/3下p.20/4上p.31,117 など 図24●問題解決の際に有効にはたらくテープ図・線分図,関係図,表などのかき方については単発的に扱うのではなく,おもに「考えを広げよう,深めよう」(思考法)単元の中で段階を追って系統的に扱われている。 【例】2上p.54-55,58-61,104-105/3上p.50-51/3上p.110-112/4下p.80-84 など●演算決定の際などに用いる数直線が系統的に扱われており,そのかき方は本文や巻末に詳しく示されている。 【例】1年p.62-63/2上p.72-73/3下p.50-54,138/4下p.38-40/5年p.50-53,264-265/6年p.40-43,280-281 など●考えやすい図は児童によって異なるため,テープ図,線分図,関係図,数直線図,表など様々なものが扱われ,特定のものだけに偏らないよう,個に対する配慮がされている。●教材として取り上げてある統計資料・写真については,児童に馴染みやすくて算数科の指導目標に合った正確で新しいものが使用されている。 【例】3上p.71/4上p.52/5年p.214/6年p.188 など●教科書で取り上げられた定義は,児童の発達段階を考慮して,数学的な厳密性よりも直観的にとらえやすく,わかりやすいものが採用されている。 【例】3上p.37「円」/5年p.170「割合」など●文章表現については,国語教育の専門家の監修のもとで,読みやすく意味がとらえやすいように配慮されている。●漢字は原則として当該学年までの配当漢字を扱い,見開きの初出にふりがながふられている。 【例】2上p.10,12(「絵」にふりがな)など●算数用語には配当学年に関わらず,必要に応じてふりがながふられている。なお,カタカナは1年の3学期以降,ローマ字は4年以降で使用されている。●文字は国語科との関連も考慮して教科書体を基本とし,ボディが広くてよみやすい肉厚の字体が使われている。算数用語など強調する太字体についても書写指導と食い違いが起こらない字体が採用されている。●文字の大きさは,児童の発達段階を考慮して,低学年ほど大きく高学年になるにつれて徐々に小さくなっている。また,文字間や行間もよみやすく設定されている。●挿絵や写真の上に文字が重なる場合は,文字の背景やまわりを白くするなどの処理を施してよみやすくなるように配慮されている。●色使いについては,カラーユニバーサルデザイン(CUD)の観点から,見分けることが困難な配色を避け,色だけで判断するような問題は取り上げないなどの配慮がされている。●長期間の使用に耐え得るように,きわめて堅牢に製本されている。●教科書を使った作業がしやすいように,ページを左右いっぱいに開くことのできる あじろ綴 の製本形式が採用されている。●表紙は汚れにくくて丈夫な加工がされている。●紙面を文字でぎっしり埋めず,写真や挿絵などを有効に活用したり,かき込みスペースを設定するなど余白を十分に確保したりするなど,よみやすくなるように配慮されている。●低学年に比べて文字が小さい高学年では,ページ右端に余白が設けられ,よみやすくなっている。●軽量で裏写りせず,印刷が鮮明な本文用紙を採用するなど,教科書の軽量化に配慮されている。●環境に優しい再生紙や化学物質をおさえた大豆油インキを使用するなど,環境問題やアレルギー問題に配慮されている。77

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