算数内容解説資料
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事例●すべての児童が一律に学習する必修内容の本編と,個に応じて取り組める選択内容の「発見!算数島」との2部構成になっており,個に応じた学習に対応できるように配慮されている。 【例】2上p.115~/3下p.115~/4上p.123~/5年p.223~/6年p.243~●5,6年では,「全体の中で関係性がとらえられる子ども」像を想定し,児童自身が1年間の学習を見通したり,既習内容を振り返ったりしながら学習が進められるように,それぞれ年間1冊の合冊で構成されている。また,4年までは,心身の発達段階を考慮して上下巻の分冊で構成されているが,1年は学習内容が少なく,前の学習を手本にしながら新しい学習を進めるというスタイルを取りやすいように合冊で構成されている。●巻頭の「教科書の使い方→学習の進め方」では問題解決型の授業を意識できるように,また,巻末の「算数ノートのかき方」と「わかりやすい説明の仕方」では,言語力の育成を意識できるように配慮されている。 【例】2上,3上p.2-5,136-139/4上p.2-5,142-145/5年p.4-7,254-257 など 図1●見通しをもったり振り返ったりして児童が主体的に学習を進められるように,学習の「めあて」や「まとめ」が設定されている。 【例】2上p.47-48/3上p.25/4下p.4/5年p.40/6年p.134-135 など 図2●設定された問題の意図がわかりやすいように問題番号などのマークの下に小タイトルが明示されている。 【例】5年p.53  :おたすけ(キー発問)    :挑戦問題    ,  : ,  の練習問題 など●単元導入の始まりが見開きで構成され,「復習」「準備」のページには「算数アスレチック」のタイトルが明示されているなど,教科書全体の構成が視覚的にもわかるように工夫されている。 【例】2下p.40-42,5年p.36-37/2上p.92-93 など●年間配当時数が160時間以内(1年は126時間)で,標準時数よりも余裕をもたせて設定されている。●学習が展開しやすいように,学年や内容に応じて1単位時間内の(一斉)→(個別)→(一斉)→(個別)の展開も取り入れられている。 【例】5年p.54-55 など●日常の事象を基に興味・関心や問題意識を高める場の提示とともに,児童が自ら考えたり調べたりする活動を通して新しい知識・技能を獲得させ,「練習」「たしかめましょう」「もっと練習」などを通して,それらの確実な定着が図れるように配慮されている。 【例】2上p.106(練習),p.107(たしかめましょう),p.124-133(もっと練習) など●各単元における考える場面はもとより,筋道立てて考える力を一層伸ばすために,「考えを広げよう,深めよう」が設定され,問題解決の際に有効な考え方(思考法)や図・表などのかき方(基礎操作)が系統的に取り上げられている。 【例】2上p.58-61/3上p.50 -51/3下p.14-15/4上p.40-41/5年p.134-135/6年p.92-93 など 図3●算数的な知識・技能を実感を伴って理解させるとともに,創造性を培えるようにこれらを活用する場が多く設定されている。本文・巻末には「学びをいかそう」,巻末には「もっと学びをいかそう」など様々な素材を扱った豊かな活用の場面が設けられている。 【例】1年p.68-69,6年p.188-189(よみとる算数)/3上p.44-45(算数じっけん室)/5年p.30-33(わくわく算数学習)/2上p.116-117(やってみよう)/4下p.116-117(見積もりを使って)など●新しい単元の学習にはいる段階では,日常生活や既習の学習と関連付けながら,児童自らが課題意識や見通しをもって新しい学習に取り組める場が設定(課題設定)され,児童の主体的な学習へと導いている。 【例】2上p.82/3上p.16-17/4上p.42/5年p.118/6年p.66 など●2年以上では,巻頭の「学習の進め方」を実践する「わくわく算数学習」が各学年の早い時期に設定され,1年間の学習に取り組む態度を育むとともに,児童が主体的に学習を進められるように配慮されている。 【例】2上p.14-17/3上p.46-49/5年p.30-33 など●適宜,学習の「めあて」や「まとめ」が設定され,児童が見通しをもったり振り返ったりしながら主体的に学習が進められるように配慮されている。【例】2上p.47-48/3上p.25/4下p.4/5年p.40/6年p.134-135 など●道具の使い方や作図の仕方などは手順を細かく分割した連続写真を用いて提示してあり,基本的な知識・技能が確実に身につくように配慮されている。 【例】2上p.36(直線のかき方)/3上p.36(コンパスの使い方)/4上p.66-67(垂直・平行な直線のかき方) など 図4●低学年の計算領域では,練習問題の第1問目が主問題に極めて近い問題に設定されており,細かいステップをふんで知識・技能が確実に身につくように配慮されている。 【例】2上p.47 ⑦,3上p.56 ②  など●各単元末の「たしかめましょう」には観点別評価問題が設定され,ふりカエル[    ]で本文の該当ページを示して知識・技能が確実に身につくように配慮されている。 【例】2下p.68/3上p.80-81/5年p.184 など●本文ページの練習問題に加えて,巻末に「もっと練習」が設けられ,実態に応じて柔軟に補充できるように配慮されている。関連する「もっと練習」の問題は本文のページ下部とリンクしていて,適宜扱えるようになっている。 【例】2下p.9→巻末「もっと練習」p.120 ② など●適宜「復習」が設定され,その学年や前の学年の内容だけでなく,習熟が必要な計算問題などはさらに前の学年に遡って取り上げられ,基礎的・基本的な知識・技能が確実に定着するように配慮されている。また,理由を説明するなどの思考力・表現力を問う問題も取り上げられている。 【例】3上p.52/6年p.76-77 など●考える場面では,楽しく価値ある算数的活動の設定や思考の助けとなる図,表,式などの提示,話し合いの場面では,根拠や手順などを説明する活動の設定などを通して思考力や表現力の育成が図られている。 【例】1年p.108-109/2下p.78-79/3上p.110-112/4下p.104-105/5年p.30-33/6年p.72-73 など67

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