理科内容解説資料
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わくわく理科615年本冊の裏表紙では,気象学者・藤田哲也氏を,6年本冊の裏表紙では,地震学者・今村明恒氏を紹介し,防災・減災の意識を高められるようにしています。3年 ヒマワリ畑4年 光電池で動く飛行機5年 ナイカ鉱山6年 コケにおおわれたブナわくわく理科 表紙のご紹介わわくく理科Q&A3年別冊p.10などで,子どものかき込み欄が方眼になっているのはなぜですか?子どもたちが文字だけでなく絵を使ってかき込むことが想定される箇所では,方眼にしました。「わくわく理科プラス」では,子どもたち一人ひとりが自分の考えをかき込むことで,言語活動の充実を図り,主体的に学習を進めることができるようにしています。Q1A4年本冊p.121「ひろげよう」で,東京スカイツリーを取り上げたのはなぜですか?東京スカイツリーを組み立てる際に,日射による鉄骨の熱膨張が作業に影響したという話題は,学習内容と深く関連するため,取り上げました。さらに,鉄骨のわずかな熱膨張が影響するほど精密な作業によって,巨大な建造物がつくられているという事実をぜひ知ってほしいと考えています。このように単元末の「ひろげよう」・「未来へひろがる日本の技術」では,自分たちが学んだ理科は,確かに目の前の世界につながっているということを強く印象づける題材を取り上げています。Q2A5年本冊巻頭「自然を読みとく」にある,「朝,にじが出ると,雨になる」という言い伝えの意味は何ですか?虹は太陽とは反対側の空に雨が降っているときに起こる現象ですので,朝,東の空に太陽があるとき,虹が見えるということは,西の空で雨が降っているということであり,天気は西から変化していくという学習内容を考慮しますと「朝の虹は雨になる」というわけです。このように本冊の巻頭は,自然へのアプローチの仕方について,科学的な視点から各学年の内容にいざなうものにしています。Q3A6年本冊p.44-45の「観察1」で,赤色ではなく青色の染色液が使われているのはなぜですか?色覚の個人差を問わず,紙面の内容が判別しやすいようにするために染色液の色を青色に変更しました。このように,カラーユニバーサルデザイン(CUD)の観点から,紙面全体について配色・表現に配慮しています。Q4A藤ふじ田た哲てつ也や(1920年~1998年) 竜たつ巻まきの研究者として世界で活やくし,「ミスター・トルネード」とよばれました。かれが考案した竜巻の大きさの基き準じゅん「藤田スケール」は,現げん在ざいでも国こく際さい的に用いられています。また,積せき雲うんや積せき乱らん雲うんからとつぜんふきおろす風のしくみを解かい明めいし,飛行機の安全な運行にこうけんしました。気象の研究につくした日本の科学者地じ震しんの研究につくした日本の科学者今いま村むら明あき恒つね(1870年~1948年) 地震について熱心に研究し,「地震の神様」とよばれました。かれは,関東大震災を事前に予想し,人々に防災の大切さを説きました。また,地震と津つ波なみの関係を初めてとなえ,津波のひ害を防ぐために,小学校の教科書に「稲いなむらの火」という物語をのせることをうったえました。※1 移行措置項目・・・H30年度より省略,H32年度から第6学年での指導となります。※1

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