モリアオガエルの保護繁殖活動 |
兵庫県西宮市立山口中学校 上田 浩司 |
1.はじめに
今から約30年前,帰宅途中の理科部の生徒が見慣れないカエルの死骸を見つけた。その死骸を顧問の先生に見せたところ,モリアオガエルという珍しいカエルであることがわかった。 翌年には,山口町中野地区の池で卵塊を発見し,モリアオガエルの生息が確認された。そのようなことがきっかけとなって山口中学校理科部のモリアオガエル保護繁殖活動が始まった。 平成元年には,この保護活動に対して環境庁より「ふるさといきものの里」に認定された。 活動を始めた当時は静かな山村だった山口町にも中国自動車道が通り,山が切り開かれて住宅地になった。さらに,阪神高速北神戸線が町内を通る工事が始まるなど,人口・自動車の交通量が共に増え,町の形も大きく変化した。それに伴い,モリアオガエルの生息分布も変化してきた。しかし,現在でも緑が多くホタルが多く生息するなど,西宮市内では自然の豊かな地域である。
2.モリアオガエルとは
3.年間活動内容
4.実践のまとめと今後の課題
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